サイドシフトとフォークシフトの違いとは?作業にマッチしているのはどちらかお困りのお客様へ!

「フォークシフトって何ですか?」
「サイドシフトと何が違う?」
フォークリフトの購入にあたって、
サイドシフトとフォークシフトは何が違うのか?
といった質問をよくいただきます。
車両前方が動く、という部分は非常によく似ていますが
実際に使用すると、使い勝手にかなり違いがあります。
そこで今回は車両を購入される前に、
どちらのアタッチメントを導入すればいいのか?を
こちらの記事で解説したいと思います。
ぜひ最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
ハナフォークリフトでは、中古のフォークリフトを数多く取り扱っています。
ご希望の条件(動力・トン数・ご利用用途など)を伺えましたら、おすすめのフォークリフトをご案内します。まずはお気軽にお問い合わせください。
■お問い合わせフォームはこちら
■お電話:0794–82-8807(平日9:00〜17:00)
サイドシフト
サイドシフトは車両のバックレストごと、左右に動かせるアタッチメントです。
サイドシフターとも呼ばれています。
そして重要なポイントは、
サイドシフトはマストより前方の、バックレスト部が左右に動きます。
爪の幅は変わりませんので、いつも同じパレットを運ぶ作業や、
大きくて重いモノを運ぶ際に、非常に便利なアタッチメントで
軸合わせが少ない回数で済むため、より精密な荷役作業が出来ます。
では、どんな所でサイドシフトが有効に使えるのかと言えば、
荷を少しだけずらしたい時に非常に便利です。
例えば、荷をラックに置くという作業をする際に、
所定の位置へ置くのに何度も何度も車両を切り返して軸を合わせて・・・といった
いわゆる「車庫入れ」を行うと時間が掛かります。
また、前後進を何度も繰り返すと積荷に対しても負荷が掛かり
バランスを崩し荷が落下する可能性もあります。
通路が狭いほど、周りに接触しないようにシビアな操作が要求され
大変な思いをしている方は大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時に活躍するのがサイドシフトというアタッチメントです。
サイドシフトの可動範囲内にさえ荷を持ってこれば、あとはレバー操作だけで
軸を合わせることが可能なので、余計な手間が掛かりません。
特に大型車など、持ち上げる荷が大きく重量のあるモノを扱う方に
非常に便利なアタッチメントとなっております。
フォークシフト
フォークシフトはフォークシフターと呼ばれる事もあり、
爪の幅をを左右に移動させることが出来るアタッチメントです。
爪の幅を楽に開閉出来るので、
様々な大きさのパレットを扱う方や、
重心位置が偏ったモノを多く扱う方に
非常にオススメのアタッチメントです。
更に、フォークシフトには、独立式と連動式の二種類が存在し、
独立式は、右の爪と左の爪をバラバラに幅を変える事ができ、
連動式は左右の爪が同時に狭くなったり広がったりします。
見分け方といたしましては、レバーの数で判別可能です。
一本なら連動式で、二本なら独立式となります。
(写真は連動式)
他にも「手動フォークシフト」というものも存在します。
大型車になると「減トン」も比例して大きくなりますので、油圧配管等の取り付けで許容加重が減らないように
爪の通るシャフトに、ネジ山をつけたものです。
この手動フォークシフトは、バックレストの横部分にハンドルを取り付け
グルグル回すことで爪の幅を変えることが出来ます。
人力なので時間は掛かりますが、その分微細な調整も可能です。
フォークシフトは、長い単管を扱う足場屋さんや長尺の物を運搬する業種などで重宝され、
ヒンジドフォークと並んで人気のアタッチメントとなっております。
特に大型車両の爪は、人力で動かすのがほぼ不可能なので
アタッチメントでフォークシフトが装備されている車両が多くあります。
もしフォークシフト付きの車両をご検討されているお客様がいらっしゃいましたら
是非一度レンタルなどでご使用されてはいかがでしょうか?
サイドシフト・フォークシフトのデメリット
さて、先ほどご紹介させていただいた
サイドシフトとフォークシフトですが、
それぞれのアタッチメントの注意点をご紹介させていただきます。
サイドシフトの欠点ですが、アタッチメントとして非常に優秀で
これといったデメリットはありませんが、若干の減トンがあります。
また当然ながらアタッチメントを動かすシリンダーが付くので、
そこからのオイル漏れが発生します。
アタッチメント無しのノーマル車と比べ、
どうしても部品代や点検項目が増えるのは、いたしかたない事象でしょう。
一方のフォークシフトですが、
こちらもサイドシフト同様に減トンが発生します。
また、フォークシフトはサイドシフトと違い、爪が動く性質上
減トンの効果がかなり響きます。
またその爪に関しましても、爪を動かす為の機構が必要で
爪の交換がかなり厳しく、簡単に爪の長さが変えられません。
爪の長さを変える場合、「爪ごと」変えるとかなりの金額が掛かりますので
サヤをつけて延長するか、爪を切断して短くするかの選択になることが多いです。
また、サイドシフトと同様にシリンダーが付きますが、
こちらは2つ付くので単純にリスクも点検箇所も2倍になります。
手動フォークシフトの場合はシリンダーは付きませんが
サビや異物がネジ山にあると、当然動かしにくくなりますので
注意が必要です。
このように、それぞれ便利なアタッチメントですが、
その分面倒な部分も潜在的に備わってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段何気なく使っている・見ている車両のアタッチメントでも
様々な違いがあることがわかっていただけましたと思います。
特にサイドシフトとフォークシフトは間違いやすいアタッチメントで、
実際に導入してから「こっちじゃない方が良かった」という方が多い印象です。
アタッチメントの有る無しでも、購入金額なども変わりますので
車両を選ぶ際は良く吟味していただければ、と思います。
車両について、ご不明な点がございましたら
弊社に相談していただければスタッフが丁寧にご対応いたしますので
ご一考のほど、よろしくお願いいたします!