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フォークリフトのバッテリー液とは?

いつもお世話になっております。

ハナインターナショナル営業部 杉浦です。

今回は前回の記事でお話ししたバッテリー式フォークリフトのバッテリー本体についてお話しできたらと思い記事にさせて頂きます。

 

まず、基本的にフォークリフトのバッテリーは、鉛蓄電池が使用されています。

蓄電池は電気エネルギーを化学エネルギーとして蓄え(=充電)、必要に応じていつでも電気エネルギーとして取り出すことができ(=放電)、しかも繰り返すことができるのが特徴です。バッテリーを長持ちさせるためには、日ごろの管理が重要となります。

要するに管理をすればバッテリーは長持ちし、フォークリフトにかかるコストを削減することが可能です。

バッテリー液の成分はといいますと、、、

 

・バッテリー液の成分
バッテリーは二つの電極(二酸化鉛と鉛)と、硫酸で出来ております。バッテリー液(電解液)は、無色透明の希硫酸です。

バッテリー液が減った際には、不純物の入っていない「精製水」を補充して下さい!夏場はバッテリー液が蒸発しやすいため、こまめな点検が必要になります。

このバッテリー液は、腐食性が強く、金属を酸化させたり皮膚がただれたりするなど非常に危険です。したがって、バッテリーを取扱う場合には、十分な注意が必要ですのでお気を付けを! 

 

バッテリー液の補充方法は?

フォークリフト用バッテリーは、48Vであれば24個、24Vであれば12個連結されています。各バッテリーセルの上部には、キャップがついておりバッテリー液の液面が下がるとフロート(浮き)の沈み込む位置によって補充のタイミングを確認できます。

補充は、1つ1つキャップをあけてジョウロなどで精製水を入れて下さい。
補水のタイミングは、充電完了後が好ましいですね。補水後すぐ充電を行うと液面が上昇するのでバッテリー液があふれる危険性がありますので避けた方が良いでしょう。

 

・バッテリー液が漏れた・吹きこぼれた際の対処方法
バッテリーの電解液は希硫酸なので、皮膚についたり、目に入ったりすれば危険です。さらに衣服につくと材質によっては穴が開いてしまいます。

バッテリー液が漏れた・吹きこぼれた際は、中和、洗浄剤を使用し、硫酸を除去した状態で拭き取りをしてください。そのまま廃棄すると危険です。

 


フォークリフトのバッテリーに付着した青色や白い粉は?

みなさんが使用されているフォークリフトを一度確認してみてください。バッテリー式フォークリフトのバッテリー端子付近やバッテリーの表面に青白い粉が付着していませんか?白い粉は毒性が高く無理に除去しようとして吸い込むと危険です。そして放置しておくと電源ケーブルの腐食が進み断線することがあります。

今回は、この青白い粉が付着する原因と対処方法についてご紹介します。

青白い粉の成分は?
バッテリー ケーブル 断線

・青い粉 ⇒ 緑青(ろくしょう)でバッテリー端子に繋がっているケーブルの銅が酸化して発生する錆びです。ひどい場合は、腐食によってケーブルが断線しバッテリーがショートすることもあります。

・白い粉 ⇒ サルフェーション(鉛バッテリーから電気を取り出した時に発生する硫酸鉛が固まりになること)でバッテリー液(希硫酸)が漏れ出して気化し、再結晶化した硫酸鉛です。

サルフェーションが発生する原因は?

◆接続端子が緩んでいる

 見た目しっかり取り付けてされていても、取付ナット等に緩みがある。

◆バッテリー液の入れすぎ

 フロートの白いラインを越えて補充してしまった。

◆過充電状態である

 何かしらの異常(機械的故障、バッテリーが古いetc.)で過充電状態となり高温になった。

◆バッテリーが寿命である

 

青白い粉を除去する方法


① 中和剤を用意します。

② 中和剤を対象箇所に直接噴射します。

③ 5~10分ほどで希硫酸等があると化学反応によって色が変わります。

④ 布やウエスなどで拭き取りをして完了。

バッテリー液は希硫酸です。防護用メガネ、手袋、マスク、エプロンなどを着用して安全に作業を行ってください。

※緑青そのものは取り除くことができますが、腐食によって損傷したケーブルや端子などは交換が必要となります。

フォークリフト用バッテリー(鉛蓄電池)の劣化は大きく分けると「科学的劣化」と「物理的劣化」の2種類あります。原因に合わせてバッテリー再生、物理的劣化部分の修理が可能です。

フォークリフト用バッテリーでお困りのことがありましたら、ぜひハナインターナショナルまでお問い合わせくださいませ!

 

 

ハナインターナショナル

営業部:杉浦

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